妖怪・幽霊大集合!百鬼夜行展
高台寺の毎年この時期に開催されている
“百鬼夜行展”
百鬼夜行とは、無数の鬼や妖怪が夜中に歩き回ること。
妖怪や幽霊、極楽地獄絵図などが展示されています。
この時期ぴったりの、京都らしい(!?)イベントです。
平安時代、古くなった道具が多く捨てられ、
それが妖怪になって現れるという言い伝えが広まり、
それが百鬼夜行の発祥になったと言われています。
茶碗や傘などごく日常の古くなった道具が妖怪に化けて、
町中を行進している様を描いた絵巻物。
これは怖いとかおどろおどろしいイメージではなく
コミカルで、妖怪たちは悪さをする気もなく(なのかどうか)
ただただ楽しそ〜。
十代が夜遊びを楽しんでいるのと、そう変わらないノリ。
と、思える。
「地獄極楽図」は、その正反対の世界が左右対称に配置され、
描かれています。構図もほとんど同じ。
天と地の底にありながら、実はこの二つは合わせ鏡のように
存在している世界なのだなと感じます。
金色の温かい光に包まれた極楽浄土と血と肉にまみれた地獄とは
実は一対の世界なのでしょうか。
円山応挙の「幽霊図」掛け軸。
円山応挙は、最初に足のない幽霊を描いた画家で、
一般に想像しうる幽霊のイメージそのまんまと言えるでしょう。
骨が浮き出るほど痩せた身体に白い着物。
長い黒髪の女性が所在無げに佇んでいます。
まさに「怨めしや〜」と、いう表情。
<○○寺は春秋のライトアップが幻想的 豪華絢爛!秀吉カスタマイズのお堂>